夢を探す旅

ある日、夢を見た
目を覚ました僕はその内容を忘れてしまった
けれど僕の心は暖かいものに包まれていて
それが何故だか苦しくて、涙が溢れて止まらなかった

だから僕は、夢を探す旅に出た


僕は色んなところへ行ったけれど
これだと思うものに出会えなかった
それでも僕は歩き続けた
僕の心はまた冷え切っていて
それを早く、暖かくして欲しかった

結局全ての場所を旅したけれど
僕はあの夢を見つけることができなかった
もうあの暖かさを思い出そうとしても思い出せなくて
それが苦しくて、僕はあの時とは違う涙を流した

泣き疲れて眠った僕は、また夢をみた
それは、僕がずっと捜し求めていたものだった
嬉しくて、苦しくて仕方なくて
僕はそれをぎゅっと握り締めた





目を覚ますと、僕はまた夢を忘れていた
僕の心は暖かかった
だけど僕は涙を流さなかった
そして僕はもう、夢を探そうとはしなかった


僕は立ち上がる


夢の中のものなんかじゃなくて
いま、この世界にあるものを探すため


また、僕は旅に出た



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金星

僕はきっと絶え切れなかったんだ
だから夜中に
そっと抜け出して空を見上げた

空は驚く程綺麗な夜色をしていて
僕は久しぶりに空を見たと思い出した

深呼吸した僕に新しい空気が流れ込んで
それが何故だか泣きそうになった

もう一度空を見上げたら
そこには一番輝く金星の粒があって
それを見て僕は一粒の涙をこぼした

これが僕のささやかな決意の朝の日だった


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伝えたい



この想いを
この鼓動を
この感情を

全て伝えたい

あなたがいてよかった

僕は今

とても幸せです


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大人

寂しがり屋な僕は
ただ君の姿を探して俯いた
背伸びをしても良いよって
言われてもただ怯えるだけだった

時は過ぎても
変わらない
だけど変わっていく


相変わらず寂しがり屋な僕は
それでも君を探さなかった
背伸びをするなと言われるようになって
もうどれくらい過ぎたんだろう


傷つきやすい僕は
ただ君の名を叫んで俯いた
心配しなくて良いよって
言われて涙が止まらなかった


時は過ぎて
変わっていく
だけど変わらないもの


傷つきやすい僕は
なんでもいいから叫んでみた
恥を知れと言われても
僕はやっぱり僕なんだ

寂しがり屋な僕は
ただ誰かを探した
大人になんてなれなかった

寂しがり屋で傷つきやすい

僕はまだ

ちっぽけな子供だったみたいだ


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君は此所に居る

丸くなって怯える君の
上には空が大きく広がっている

大声で泣き崩れる君の
側を風が優しく撫でている

失って絶望する君の
近くには大切なものがあふれてる


いつ気付くんだろう


君の居る世界を


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 music:Last Scene/by麻也子

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